カナダつれづれ

カナダ在住約40年の筆者がつづる生活情報
<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
コミュニティーニュース:トロントの裏千家・新宗楓(新照子)さん外務大臣表彰

 

40年以上にわたりカナダで「茶道の精神」普及に貢献

 

裏千家淡交会トロント協会の茶道指導者、新宗楓(しん・そうふう=新照子)さんが外務大臣表彰状を受賞しました。

 

その授与式が8月16日、トロント総領事公邸で行われ、新さんの親族、お弟子さん、関係者たちなど多数が出席しました。中山康則総領事から外務大臣表彰状(7月6日付、岸田文雄外務大臣)を贈られた新さんは、「私がカナダに来た頃は茶道どころか日本のこともあまり知られていませんでした。これまでこうしてこられ、賞をいただくことができたのも周りの皆様のおかげです」と感謝のことばを述べました。

 

  

▲外務大臣表彰状を手にする新宗楓さん。右は中山総領事 ▲乾杯の音頭をとる裏千家学園講師の星野宗裕さん(右)

 

新さんは1976年以来、40年以上にわたって、「和敬清寂」をモットーに裏千家茶道の指導にたずさわってきました。本格的な茶室を備えたトロント・ノースヨークの自宅や日系文化会館で指導をするとともに、カナダ各地、米アラスカまで足を運び、大学生に講演を行うなど精力的に茶道の普及に努めてきました。

 

授賞式には京都の裏千家学園講師の星野宗裕(ほしの・そうゆう)さんもお祝いに駆けつけました。星野さんは昔、京都で新さんがお茶の修業をしていた当時の師匠だったそうです。祝辞で「私たちは師弟の域をこえた同志でもありました。新さんの一期一会の精神、日系人やカナダ人に、わびさびの精神を伝えた功績は大きいと思います」と語りました。

 

多くの出席者たちに祝福された新さんは、今年88歳。高齢にもかかわらず、元気いっぱいで今後もお茶の心を広めていくことでしょう。

 

(8月17日、ノンちゃん)

 

イベント情報:「Gateway to Promise」翻訳出版ブックトーク開催、9月6日&9日、JCCC

邦訳タイトル「希望の国カナダへ・夢に懸け、海を渡った移民たち 西海岸、ブリティッシュ・コロンビア州から始まった日系史」

 

   

▲英語版表紙    ▲スィッツアー夫妻     ▲翻訳チームのサンダース宮松敬子さん ▲日本語版表紙

 

カナダの日系史「Gateway to Promise - Canada's First Japanese Community (2012年初版、2017年改訂版)」の日本語版が今夏発行されました。邦訳タイトルは「希望の国カナダへ・・・夢に懸け、海を渡った移民たち−西海岸ブリティッシュ・コロンビア州から始まった日系史」です。

 

これを記念し、BC州ビクトリアから原作の著者で歴史家のアンリー&ゴードン・スィッツアー夫妻と翻訳プロジェクトを推進したフリーランス・ジャーナリストのサンダース宮松敬子さんを迎えて、9月、トロントの日系文化会館(JCCC)でブックトークが開催されます。

 

この翻訳出版プロジェクトには、20名以上の新移住者が協力して翻訳・校正を担当しました。スタートから2年近くを経て今年8月半ばに日本語版が出版されたものです。

 

「Gateway to Promise」は歴史家のスィッツアー夫妻が、初期の日本とカナダの関係から、ビクトリアの日本人 コミュニティーの形成、発展、生活、職業、教育、人口構成、カナダ人社会とのかかわり合いなどについて、当時を知る人々の証言、市や政府、教会や図書館のアーカイブから記録を丹念に掘り起こして書き上げた日系史です。

以前トロントに在住していたサンダース宮松敬子さんは、ビクトリアに移って当地に残る日系社会の歴史に圧倒されました。スィッツアー夫妻に出会い、この本を読んで、どうしても日本語にして残さなくてはならないという使命感から、この翻訳出版プロジェクトがスタートしたそうです。

 

ブックトークは、JCCC「ヘリテージ委員会」、「ウィンフォード・シニア・グループ」、「エッセイクラブ華やぎ」が協力し て 開催されます。主催者側は「戦後移住者にとって、二世、三世の方たちと一堂に集まり、先人の歩んで来た道を理解 する機会となります。是非ともご参加ください」と呼びかけています。

 

〈ブックトーク日程〉

 ◎9月6日(水)午前10時30分〜正午

  ウインフォード・シニア・クラブの例会(JCCC商工会コート)

    非会員も歓迎

 

◎9月9日(土)午後2時〜4時

 Moriyama Nikkei Heritage Centre(JCCC内日系博物館)

 4時〜5時までレセプションがあります。

 

*登録は:JCCC受付、または電話 416-441-2345

 Eメール: heritage@jccc.on.ca (件名に Gateway to Promise と記入)

 

※参加予約は会場や椅子の準備のため必要なのですが、締め切りはなく、当日予約なしで直接いらしてもお断りすることはありません。

 *当日、受付はトーク開始30分前から始めます。

 

(8月15日、ノンちゃん)

 

 

時事ニュース:モントリオール五輪スタジアムに米国経由の亡命者収容

モントリオールのオリンピックスタジアム(1976年夏季オリンピック開催)に、8月2日(水)、アメリカを経由して到着した難民の第一陣が収容されました。ハイチ、ナイジェリア、トルコ、メキシコ、そのほかの国から亡命を希望してアメリカに入国した人たちが、トランプ政権の難民受け入れ規制政策を逃れてカナダに来たもので、大部分がハイチ出身だとみられています。

 

オリンピックスタジアムは臨時の収容所として、簡易ベッドが設置され、食糧が配布されます。モントリオールのドニ・コデール市長(Mayor Denis Coderre)によると、簡易ベッドは300台ほど用意してあり、8月4日(金)現在、132人の難民が寝起きしていますが、今後の増加を見込んで、簡易ベッドの数を600台に増やす予定だとしています。

 

難民の収容期間は2〜3カ月となっていて、その後は、他の場所に移動するようになります。モントリオールではハイチ系のコミュニティー関係者などが何人かを引き取る案が出ています。また、トロントなど他の地域に移送される計画もあります。

今回の受け入れ措置は、ケベック州政府が人道的な見地から資金面で援助しており、ケベック赤十字社からのボランティアが難民たちの世話に当たっています。

 

州政府によると、米加国境を越えてケベック州に入る難民が最近急増、特に7月には2,500人に達しています。そして現在なお500人が米ニューヨーク州との境のケベック州 St-Bernard-de-Lacolle に留まっている状態です。(8月6日、色本信夫)

コミュニティーニュース:「佐々木フレッド名誉の壁」

日系文化会館の歴史に貢献した人々の功績をたたえる

 

日系文化会館(JCCC)に新設された「The Fred Sasaki Wall of Honour」(佐々木フレッド名誉の壁)の開幕式が、7月23日(日)午後、同会館で行われ、トロントの日系コミュニティー関係者ら多数が出席しました。

この名誉の壁は、日系文化会館やモミジシニアセンターの建設・運営に携わるなどコミュニティーに多大な貢献を果たした日系二世、故佐々木フレッド氏の名前を冠したもので、会館の正面玄関から入ってすぐ右側にあります。

 

 

▲佐々木フレッド名誉の壁               ▲前田典子さん作「ありがとう」

 

「佐々木フレッド名誉の壁」には、今までに日系文化会館建設基金に寄付した個人・団体の名前(大口寄付者)、旧日系文化会館(123 Wynford Drive, Don Mills)の建設計画がスタートした 1961年当時、自宅を担保にして資金を寄付した75家族の名前、会館に対する特別な支援を施した人に贈られる「礎(いしずえ)アワード」の受賞者名、日本の伝統・文化などの普及に大きく貢献したカナダ内外の人物に贈られる「さくらアワード」の受賞者名が刻まれています。

また、壁の左側には書家・前田典子さんの「ありがとう」の文字が掲示されています。

 

この日、商工会コートでの式典では、川口ゲーリーJCCC理事長が会館の歴史を語り、ジェームス・ヘロン館長がスライドで旧会館と現在の会館の懐かしい場面や人物を披露。佐々木フレッド氏の息子、ポール氏が記念のスピーチをしました。

 

その後、出席者たちは会館側のガイドによる館内ツアーに参加、JCCCギャラリー(美術館)、モリヤマ日系ヘリテージセンター(博物館)、武道場、小林ホールを見てまわりました。最後は、小林ホールで今年のトロント日本映画祭(JCCC主催)で審査員大賞を受賞した片渕須直監督のアニメ映画「この世界の片隅に」が上映されました。

 

現会館(6 Garamond Court, Don Mills)は、1996年12月に購入。以来、約20年間にわたりリノベーションが続けられ、施設が充実してきました。今では、世界で日系人の文化センターとしては最も優秀な施設を誇り、健全な運営をしていると定評を得ています。(7月24日、色本信夫)

イベント情報:「カリバナ・トロント」8月3日(木)〜8月7日(月)

ハイライトは8月5日(土)北米最大のカリバナ・パレード

1967年にトロントで始まった北米最大のカリビアン・フェスティバル「カリバナ・トロント」は毎年多くの観光客でにぎわいます。今年も8月3日(木)から8月7日(月)までいろいろなイベントが企画されています。(写真は過去のカリバナ・パレードより)

 

 

 

 

上記のフェスティバル期間以前に行われる大人顔負けの踊りを披露する子供のジュニアカーニバルも人気のひとつ。

カーニバルのハイライトはカリバナ・パレードです。カリプソミュージックに合わせて、豪華な衣装をまとった踊り手たちの熱気あふれる踊りに観客たちも思わず興奮のうずに・・・。

 

【カリバナ・ジュニアカーニバル】

■日時:7月22日(土)午前11時〜午後6時

■場所:Neilson Park1555 Neilson Road, Scarborough

■入場料:無料

 

【カリバナ・パレード】

■日時:8月5日(土)午前10時出発、パレードの所要時間4〜6時間

■場所:Exhibition Place(200 Princes Blvd.)会場から出発。この会場での観覧は有料。そのあと、パレードは Lakeshore Blvd. を西に向かい、Parkside Drive まで約4.5キロを行進する。ここは無料で観覧することができます。

その他のイベントはwww.caribanatoronto.comを参照。

 

(7月16日、ノンちゃん)

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.