カナダつれづれ

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コミュニティーニュース:トロント初の女性総領事

伊藤恭子(いとう・たかこ)新総領事、抱負を語る

 

▲伊藤恭子トロント総領事

 

10月10日、伊藤恭子(いとう・たかこ)在トロント日本国総領事が着任しました。トロントでは初の女性総領事です。着任早々、1012日には日系文化会館で開催された「トロント新移住者50周年記念祝賀パーティー」で意義深いスピーチを行い、多数の出席者たちと交流を図るなど、精力的な活動を始めています。

 

伊藤総領事は、北海道名寄市出身、上智大学法学部国際関係法学科卒業。1985年外務省に入省したあと、88年オタワのカールトン大学ノーマン・パターソン国際関係研究所修士課程終了。88年から91年までオタワの在カナダ日本国大使館に勤務しました。

 

その後、国連日本政府代表部、在マレーシア日本国大使館、アジア欧州協力室首席事務官、経済連携協定交渉官、人権人道課首席事務官兼国際組織犯罪室首席事務官、開発協力企画室長、在インドネシア日本国大使館参事官、ASAN 日本政府代表部公使参事官、国際報道官などを歴任。トロント赴任の前は2016年—17年に儀典総括官(宮内庁式部官併任)という役職に就いていました。

 

趣味は、琴・三味線などの邦楽演奏、骨董収集、ゴルフ、旅行、スキューバダイビング、美味いもの食べ歩き、と多彩です。また1987年にはカナダ全国剣道選手権大会で優勝という経歴の持ち主でもあります。家族は、カナダ人の夫と2人のお子さん(1男1女)がいらっしゃいます。

 

 

【着任のご挨拶】(トロント総領事館ホームページより転載)

 

10 10 日、トロント総領事として着任いたしました。かつて外務省の在外研修プログラムの2年間をオタワで過ごし、その後在カナダ日本大使館で勤務した私にとって、カナダへの赴任は 26 年ぶり度目となります。夫がオタワ出身のカナダ人であるため、カナダにはこれまで幾度となく訪問してきましたが、カナダ最大の都市トロントにおいて、在留邦人と日系人、あわせて約万人が居住するオンタリオ州を管轄する総領事となる今回の赴任では、その重責に身の引き締まる思いがいたします。

 

本年、カナダでは建国 150 周年が祝われていますが、日本においても今年は明治維新から 150 周年にあたります。同じ年に近代国家としての道を歩み始めた両国ですが、長い歴史と多くの人口を有しながら資源に乏しく、鎖国政策から国を開き始めた島国の日本と、広大な国土に豊富な資源を有し、多くの移民を受け入れながら国家を発展させ始めたカナダとは、極めて対照的であったと言えましょう。その後、異なる歴史の道をたどりながらも、今日の両国は共通の価値観を共有する先進国であり、Gや国連等の様々な場におけるパートナーとなりました。また、両 国を取り巻く国際情勢も変化し、環境、テロ、国際経済、感染症等、共通のグローバルな課題にも直面しています。

 

このような二国間関係を築く上で、日本及びカナダの両国においてこれまで数えきれない 方々がなされた努力に対し、深く敬意を表したいと思います。そして、その方々の拓いてくださった道をさらに踏み進め、より良い日加関係を様々な分野で推進するために、私も微力ではありますが職務に励む所存です。

 

カナダにおける日本についての理解の促進、両国間の交流の活発化、日本企業や日本の地方自治体による海外での活動支援、在留邦人やカナダに渡航される日本人の方々の安全確保等、総領事館のなすべき職務は多岐にわたりますが、皆様の御支援やご助言も受け、皆様とともに協力して取り組んで行きたいと思います。

 

明年は日加外交関係樹立 90 周年を迎え、日加間の交流もますます活発に行われる予定です。そのような時期にこの地において、皆様と共に様々な行事を作り上げて行くことを心より楽しみにしております。

 

1017日、まとめ=色本信夫)

 

コミュニーティーニュース:新移住者50周年記念パーティー

日系文化会館で盛大に開催、出席者に記念誌「トロント新移住者50年の歩み」配布

 

戦後日本からの移住が1967年に始まり今年で50年を迎えたことを祝って「新移住者50周年記念パーティー」が、1012日(木)夜、トロントの日系文化会館で開催されました。主催は新日系コミッティー(NJCC、旧トロント新移住者協会)・日系文化会館(JCCC) 。この日、およそ390人が出席し、大勢のボランティアの皆さんの協力のもと、盛大なイベントになりました。

 

今回のパーティーのテーマは「縁(えにし)」。移住者たちのカナダでの運命的なつながりを永続できるようにという願いが込められているそうです。

 

 

▲スピーチをする伊藤恭子総領事        ▲移住した当時の思い出を語る加藤欽也元トロント新移住者協会会長

 

プログラムはNJCCの武元昭儒(たけもと・あきひと)代表の挨拶で始まり、2日前にトロントに着任された伊藤恭子(いとう•たかこ)総領事をはじめ、地元選出の連邦議員ヤスミン・ラタンシ氏、加藤欽也元新移住者協会会長、ゲーリー・カワグチJCCC理事長、来賓のブラジル移住者松本富子さんが、それぞれ興味深いスピーチを行いました。

 

伊藤新総領事はスピーチで「このパーティーに出席するために予定を繰り上げてトロントに来ました。以前、オタワの大学に留学、日本大使館に勤務していましたので、カナダとは深い縁があります。今日、日本とカナダが良好な関係でいられるのも戦前の一世、二世など日系人の皆様、そして戦後の新移住者たちの皆様の勤勉さと努力のおかげです。今後ますますのご活躍を祈っています」と話されました。

 

鏡開きで気勢をあげた後、皆さんお待ちかねのディナータイム。お寿司をはじめ、魚、肉、野菜、そば、パスタなどバラエティーに富んだメニューで、参加者たちの間では「パーティー券$20にしてはずいぶん豪華だね」という声があちらこちらから聞こえました。

 

会場のスクリーンには、30年以上も昔の「トロント紅白歌合戦」の舞台風景が長時間、ビデオ上映され、出席者の中には「あれっ! 私の歌っている姿が・・・」と、興奮ぎみにじっと見入る人もいました。

 

 

   

▲エンターテイメントの部、和楽器とのコラボで踊るフラメンコ   ▲「トロント新移住者50年の歩み」の表紙

 

50数年前にカナダに渡り、その後、次々とやって来る新移住者たちのお世話をしたという永井睦(ながい・むつみ)さんの回顧録朗読やエンターテイメントのショーを楽しみました。最後はラッフルチケットの抽選会。日系の商店/レストラン、企業などから提供された商品や食事券など盛りだくさんの賞品がありましたが、残念ながら私は当たりませんでした。

 

なお、今回のパーティーに合わせて「トロント新移住者50年の歩み」と題する記念誌が発刊されました。

記念誌の企画は、NJCCの新移住者50周年記念誌実行委員会のメンバーを中心に作年6月から準備が開始され、1年以上かけて完成しました。各方面からの祝辞、多数の移住者からの寄稿、日本語学校、移住年代別による座談会など、まさにトロントにおける新移住者の歴史や生活が多岐にわたって紹介された記念誌と言えるでしょう。帰りがけ、参加者全員にこの記念誌が配布されました。

 

1013日、ノンちゃん)

 

 

 

 

時事ニュース:「シアーズカナダ」業績不振により倒産

1019日から全国の店舗で在庫一掃セール実施

 

かつて小売業界の巨大企業として名を馳せたデパート、シアーズカナダ社(Sears Canada)は、1010日(火)、業績不振のため倒産、65年の歴史の幕を閉じることになったと発表しました。

 

同社はトロント市ダウンタウンのイートンセンターに本社を置き、カナダ全国に125店舗を展開して、一時は年間売り上げ67億ドルという実績を誇っていました。2005年には、同社の従業員数はフルタイムとパートタイム合わせて4万1,000人でした。

 

しかし、近年、他社の通信販売ビジネスに顧客を奪われるようになるとともに、2011年から2015年にかけて在任した首脳陣たちの経営手腕が十分でなかったことが災いして、業績は悪化の一途をたどるようになりました。

 

倒産により、現在雇用されている従業員1万2,000人が仕事を失うことになります。

 

シアーズカナダでは、1019日(木)から年末にかけて10週間ないし14週間にわたり店舗の在庫一掃セールを実施する予定です。

 

1011日、色本信夫)

 

 

 

 

 

季節便り:ミシサウガ、秋のクレジットリバー

サーモンの遡上(そじょう)に自然界の生きざまを見る

 

サンクスギビングデー連休の10月8日にトロント近郊で手軽に紅葉とサーモンの遡上(そじょう)風景が見られるミシサウガのクレジットリバーに行ってきました。今年は夏から秋にかけて天候が不順だったので、例年のようにサーモンが見られるかどうか半信半疑でしたが、自然界の営みはいつも通りでした。遡上の時期としてはもう最終期でしょう。  

 

 

▲ミシサウガ市内を流れるクレジットリバー      ▲川面に見える黒っぽい魚群は体長1メートルほどのサーモン

 

オンタリオ湖から川の上流に産卵のため向かうサーモンの壮絶な自然の闘いぶりは見ていて涙ぐましささえ感じます。川にはすでに産卵を終えたサーモンの死骸が散乱しており、鳥の餌食になっていて思わず目をそらしてしまいました。自然は時に残酷です。

 

 

▲橋の上からサーモンの遡上を見る人たち    ▲橋の左にあるクレジットリバー支流の小滝を必死にのぼるサーモン

 

カレドン地域のオレンジビルを水源にオンタリオ湖まで流れているクレジットリバーは、ミシサウガ市内で Mississauga Road とほぼ平行して流れています。サーモンの遡上がより多く見られるのは、川幅が広く、浅瀬がある Eglinton Ave. W. 近辺のあたりから Burnhamthorpe Road の間のカルハム・トレイル(Culham Trail)です。川底が浅いので、サーモンの動きが手に取るようにわかります。

QEWから Mississauga Road を北に上がり、Eglinton Ave. W. を越えて2ブロック北へ行った Barbertown Road を右折するとクレジットリバーに架かる橋があリ、ここでサーモンの遡上を見ることができます。さらにトレイルを南下して Eglinton Ave.の下の橋からもサーモンが多く見られます。

 

1010日、ノンちゃん)

 

季節便り | 02:52 | - | - |
時事ニュース:ラスベガス銃乱射事件

カナダ人新たに一人の犠牲者判明、死者は計4人に増える

 

10月1日夜、米国ラスベガスの野外コンサート会場で起きた銃乱射事件で死亡した59人のうち、カナダ人は3人と報じられていましたが、10月3日になって、新たに一人のカナダ人女性がいることが判明しました。これでカナダ人の死者は4人になりました。

 

死亡が判明したのは、アルバータ州オコトクス(Okotoks  カルガリー市の南郊)のタラ・ロー・スミスさん(Tara Roe Smith  34歳)。2人の男児の母親で、週末を利用して夫ザックさん(Zach)と二人でラスベガスを訪れ、野外コンサートに参加していました。

 

(10月4日、色本信夫)

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