カナダつれづれ

カナダ在住約40年の筆者がつづる生活情報
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アート・文芸:25年間連載した「日加タイムス文学賞」入選作品を読み返して

日加タイムスが1979年に創刊されて数年後の1981年に色本信夫編集長の知人、マイク志鶴さんからの提案で「日加タイムス文学賞」という懸賞小説の募集をしてみました。規定は400字詰め原稿用紙50枚前後の短編です。

しかし、50枚書くのは大変な作業。実際に応募してくれる人はいるかしら? 半信半疑で募集したところ、反響は意外に多く、第1回はカナダ全土から約20点ほど集まりました。のちにカナダ以外の国々からも応募作品が寄せられるようになりました。

 

この中から1等1編、佳作2編を選んだのですが、審査には大変苦労しました。第1回の審査員は当時トロント大学の月村麗子教授と上中修三助教授、それに編集部から色本信夫と色本のりこが参加しました。その後、いろいろな方々に審査をお願いしました。後半1993年からは編集部内で審査をしました。

こうして、1982年から2006年までの25年間、入選作品は日加タイムスに連載されました。

 

【入選作品の中から一部のタイトルを並べました】

 

 

どんなコンクールでも審査員の好みがあることはまぎれもないことですが、日加タイムス文学賞でも全員が一致することはなかなか難しい状況もありました。それでもとにかく入選作品を決めなくてはいけません。入選には惜しくも該当しなかった作品は選外佳作として掲載することにしました。連載後、読者から感想を寄せられましたが、「1等より選外佳作の方がよかった」という意見があった時もありました。

25年間という長い間には、1等に相当する作品がないときもありました。ちなみに賞金は、1等500ドル、佳作300ドル、選外佳作100ドルでした。賞金うんぬんより「ただ書きたい」という人や「賞金が目当て」という人など応募理由もさまざまでした。

 

今回、日加タイムスe-nikkaが終刊したことで、これらの入選作品をファイルケースから取り出して改めて読み返してみました。

選ばれた作品は、ロマンあり、ミステリー、サスペンス、歴史、エッセイ風、SFもどきありと、中にはプロ顔負けと思われる力作もあり、隠れた才能を持つ人がこんなに多いのかと今さらのように驚いています。

入選作品は、1回(1年)の募集で平均5作選んでいますので、25年間で合計約125作品あります。全部スクラップしていましたので、目を通しました。

さらに、小説に加えて挿絵も玄人はだしのが作品が多く、こちらも感心することしきり。挿絵も一般から募集し、編集部で作風にマッチしたタッチのものを選びました。

このまま埋もれたままにしておくのはもったいない、というのが率直な感想です。(1月18日、ノンちゃん)

 

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