カナダつれづれ

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アート・文芸:BOOK紹介 ピカソになりきった男

ピカソになりきった男

ギィ・リブ著/鳥取絹子訳

キノブックス/1600円+税

 

 

 

━━本書は天才贋作作家ギィ・リブの手記である。ある美術評論家は「ピカソが生きていたら彼を雇っていたであろう」とギィを評する━━(まえがきより)

 

1948年フランスの中東に生まれ、水彩画のアーティストだった著者が偉大な画家たちの模倣を始めたのは1975頃。その後、本格的贋作作家の道に入り、2005年に逮捕され禁固、執行猶予、保護観察付き処分など8年間陽の当たらない日々を過ごす。2012年ジル・ブルドスの映画「ルノワール 陽だまりの裸婦」のスタッフとして、絵を描く時の手の役で協力。

 

ギィは「俺の事件(贋作)は氷山の一角にすぎない」と、贋作ビジネスのからくりまで明かしている。破天荒な彼の人生と億単位の金が動くアート市場の実像を表わした本書は生々しくも清々しい。本書を読んでいると、映画の場面が想像で浮かんでくるのが楽しい。実際に映画になったら面白いだろうな〜。

 

訳者の鳥取絹子さんは翻訳家でジャーナリスト。著書に「『星の王子さま』 隠された物語」(KKベストセラーズ)、「フランスのブランド美学」(文化出版局)など。訳書に「巨大化する現代アートビジネス」(紀伊国屋書店)、「移民と現代フランス」(集英社新書)など多数。

 

実は絹子さんは私の出版社勤務時代の後輩で、フランスでも1年間同時期に滞在した友人でもあります。彼女の話によると本書「ピカソになりきった男」は彼女自身が出版社に持ち込んだ企画だそうです。2016年8月に初版が出たあと、朝日新聞をはじめ日経新聞、産經新聞、共同通信を通して各地方紙にも取り上げられたということ。さらに彼女自身「ダ・ヴィンチ」という雑誌のインタビューも受けた話題の本なのです。絵に興味のある方だけでなく、一般の方でもひきつけられる本です。(1月2日、ノンちゃん)

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