カナダつれづれ

カナダ在住約40年の筆者がつづる生活情報
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旅:〈パリ&ポルトガルの旅7〉旅のこぼれ話あれこれ・・・・

テロにもめげず、世界中から観光客が押し寄せるパリ!

 

2015年1月のパリの「シャルリー・エブド新聞社」や同年11月の「バタクラン劇場」&サッカー場、そして昨年夏、ニースでのテロ事件が相次いだフランスは、当時は観光客が激減して大きな経済打撃を受けたそうです。たしかに昨年5月にパリに行った時、観光地は閑散としてパリの人たちも暗い感じでした。

 

 

▲凱旋門付近のシャンゼリゼを行く人々         ▲大勢の観光客で賑わうノートルダム寺院前

 

しかし、今年は一変してパリの観光地は世界中から大勢の観光客が押し寄せ、活気にあふれていました。この変わり様は何故? 決してテロの脅威が治まったわけではなく、犯人が一掃されたわけでもない。まして相変わらず、非常事態宣言は解かれていないのです。

 

 

▲パリのカフェはどこも食事や談笑を楽しむ人でいっぱい  ▲エッフェル塔が眺められるシャイヨー宮も観光客であふれている

 

テロ事件が起きた当初は、「むやみに外出しないように」という、政府の勧告が出たそうで、住民たちは大好きなカフェやエンターテインメントに出かけることを自粛したそうです。でも元来社交好きのパリジャンたち。いつまでも家にこもっているわけがありません。今年になって春の訪れとともにカフェ文化に再び花が咲いたようです。まるで「閉じこもっていることはテロに負けたことになる」といわんばかりにカフェでおしゃべりする人たちの表情は明るい。

 

これにはフランスの政治も一役買っているようです。若い新鋭のマクロン氏の大統領就任で「なんだかほっとした」というのが、常識派大多数の感想だそう。EUに留まることで経済も一応安定。おかげでユーロが上がり、パリの不動産価格も昨年に比べて20%上がったということ(ただし、地区による)。

 

観光客の分類をしてみると、アジアでは中国人、韓国、ベトナムなどの団体客が圧倒的に多く、20~30年前の日本人団体客をしのばせます。またロシア、アラブ系各国、インドからの観光客も目立ちます。あれほど多かった日本人はめったに会いません。日本人の過剰反応に泣く観光業者もいます。

 

年間8000万人の観光客が訪れるフランス。彼らのほとんどがパリにくるわけですから観光地はシーズンになると、どこも人、人、人であふれます。5月、6月はまだ本格的シーズンではなく、一番多いのは7月、8月です。それでもベルサイユ宮殿では個人で入場する入り口には500人くらいの列ができていました(ツアー団体の場合は優先的に別入り口から入れる)。

 

フランスのスポーツ省は東京オリンピックの次の2024年オリンピック開催地候補にパリを掲げています。前パリ大会1924年のちょうど100年後に当たることを理由にしています。今年、9月にペルーで開催されるオリンピック委員会で決定します。それまでにテロが収まれば可能性もあるでしょうが・・・。

 

地球温暖化のせい? パリの5月で34℃が3日続く

 

パリは真夏でも30℃以上になることはめったになく、たとえなったとしても湿気が無いので過ごしやすいです。住宅用アパルトマンにエアコンのあるところはまずないでしょう。ところが、滞在中の5月末、最高34℃が3日間続き、市民はもう音(ね)をあげていました。私もパリで経験したことが無い暑さでした。そのはずです。100年ぶりの暑さとか(100年前の記録があるのかどうか・・・?)。ということは、歴史上初めての暑さかもしれません。これも地球温暖化のせいでしょうか。

 

 

▲急な暑さで扇風機を求める客に対応する商店主    ▲店の前には扇風機の箱が山積みに

 

商魂たくましさはパリの商人も同じ。さっそく街の電機店には扇風機がずらりならんでいました。道行く人の中にはさっさと扇風機を買って、箱を抱えて家路に帰る風景が見られました。昔はパリで扇風機もあまり見かけたことがなかったのに。

 

日本人好みの観光名所が多いポルトガル。ただしスリにご注意!

 

  

▲リスボンには日本人好みの魚料理レストランが軒を並べている ▲ケーブルカー

 

ポルトガルへの旅は昨年に続いて2回目。去年はひとりでリスボンだけ巡りましたたが、今年は相棒と一緒に南のファーロまで足を伸ばしました。リスボン旧市内はどこを見ても歴史的建物や教会、美術館や博物館、レトロな電車、ケーブルカーなどどれをとっても日本人好みの観光地です。その割りには日本人観光客は少ない、と思いました。スペインやフランスに比べるとイマイチ、知名度がなく、宣伝も少ないのではないでしょうか。

 

 

▲リスボンの中心地、ロシオ広場。この付近はスリがよく出没 ▲観光名所のジェロニモス修道院。この人混みもスリにとって

                             かせぎ場

 

ただ、リスボンでスリが横行しているのは有名です。私も昨年は危くやられるところでした。そして今年はその経験から十分すぎるくらい注意をしていたのですが、ついに財布をそっくりスラれました!

 

場所は満員バスの中。財布の入った小さいバッグを肩から斜めがけにしてしっかり抑えて持っていました。バスが大揺れし、立っていた私はついバッグから手を放しました。横に立っている女性がニコリとこちらを見て微笑み、見とれていた瞬間、バッグを見るとわずかにファスナーがあいていました。でもそのときはまさか、取られたとは思わず、バスから降りてすぐにバッグがいくらか軽いのに気づき、確かめると「財布がない。やられた!」。

 

財布の中には、キャッシュ約130ユーロ、クレジットカード、キャッシュ(デビット)カード、ドライバーライセンス、OHIPカード、パリの地下鉄&鉄道チケット約50ユーロ分などが入っていました。幸い、パスポートや多めの現金はホテルのセイフティーボックスに保管していたので難をまぬがれました。

 

ホテルにすぐもどり、まずはクレジット会社に報告、カードを差し止めてもらいました。残りのカード類はトロントに戻って再発行手続きをし、仮の証書をもらいました。実質的被害はそれほどでもありませんでしたが、何としても生まれて初めてスリの被害にあったことが悔しくてたまらなく、しばらくは落ち込んでいました。

 

このことを長年付き合いのあるトロントのポルトガル人に話すと「財布は肌に直接つけておくこと」と言われました。「それでも私はポルトガルが大好きだし、また行きたい」と言うと、大きなハグをしてくれました。だれでも自国をほめてくれるのはうれしいものですよね。

 

スリは別として、ポルトガル人の観光産業に対する心構えは見上げるべきと感心します。まず、語学です。リスボンだけでなく漁港のファーロでも観光に携わる人はほとんどの人が英語とフランスを話すことです。聞くと学校で学ぶ人はごくわずかで皆独学で学ぶそう。ボートツアーの運転手兼ガイドのお兄さんだって、ちゃんと話していました。

 

こうした努力もあってか、ポルトガルは現在、ヨーロッパの中で一番経済が好調で赤字から黒字になっているそうです。あの貧しいポルトガルのイメージは全くありません。わずか43年前に革命を起こしたポルトガル共和国はいろいろな新しい産業も手がけ、若い人たちも活気づいています。東京オリンピックを迎える日本も見習うべき点がたくさんあると感じました。(6月12日、ノンちゃん)

 

 

 

 

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