カナダつれづれ

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旅:〈パリ&ポルトガルの旅8〉パリでフランスの地方料理を味わう

モンパルナス駅付近のクレープ・レストラン街

 

日本では地方へ行くと通り全部がおでん屋だったり、餃子屋、お好み焼き屋・・・なんてことは珍しくありませんが、パリでもあるのです。パリ左岸、カルチェラタンの南にあるモンパルナス駅付近の小さな通りにクレープ料理の店が約20軒ほどずらりと並んでいます。同種レストランがこれほど多く並ぶのはパリではおそらくここだけでしょう。

 

 

▲モンパルナス駅近くのクレープ屋街            ▲屋外のパティオでクレープ料理を楽しむ人

  

 

「どうしてここにクレープ屋がこんなにたくさんできたの?」。パリに長く住む私の友人によると「もともとクレープはブルターニュ地方の伝統料理で、モンパルナス駅からブルターニュ方面に行く汽車が出ているの。ブルターニュからパリへ来る人もモンパルナス駅で降りるから自然と同地方出身の人たちが集まった、という話だそう」。

 

ブルターニュは、大西洋に突き出たフランス北西部にある半島です。この半島の北側の付け根にあたるところにサン・マロ(St. Malo)という港町があります。16世紀にカナダを発見したジャック・カルチエはこの港町の出身です。私は45年ほど前にこの町に行ったことがありますが、そのころはジャック・カルチエの名前さえ知りませんでした。彼の影響か、その昔、ケベックにはブルターニュ出身の人が多かったとか・・・。

 

さてクレープの話に戻りますが、ブルターニュ特産のそば粉を使ったクレープ・ガレットというのがこの地方の名物料理です。フランス料理の高価なフォワグラやトリュフなどとちがって、庶民の安価なクレープ・ガレットは気軽に食べられる料理として浸透しました。普通の小麦粉で作ったクレープはパリの街、どこにでもありますが、そば粉のクレープ・ガレットを出す店はモンパルナス駅近辺に集中しています。

 

友人の案内で、その中でも最も評判の高い店「La Creperie de Josselin」に行きました。昼食時に行きましたが、あっという間に満席に。本店の数軒となりに姉妹店もあります。

 

 

▲そば粉をつかったクレープ・ガレット        ▲地方色豊かな「La Creperie de Josselin」の店内

 

メニューは食事のクレープとデザートのクレープに分かれています。食事用は中に入れる材料は卵、ハム、ソーセージ、チーズ、スモークサーモンなどがあり、好みで選べます。デザート用はシンプルに砂糖だけやチョコレート、栗のペーストなどがあります。お得なセットメニュー(Menu)は、食事のクレープ、飲み物、デザートのクレープが含まれていて1人13ユーロ(タックス込み。1ユーロ=約1.5カナダドル)。これを注文し、飲み物はクレープと相性のいいシードルを注文しました。

 

ちょっとおしゃべりしている間、10分もしないうちに表面がカリッと焼けたクレープ・ガレットが運ばれてきました。見た目にはそんなにボリュームがあるようには思えなかったのですが、おいしくて全部食べ終わるとお腹が満腹。決してセレブなグルメ料理ではありませんが、素朴なフランスの地方料理のひとつを味わうのも旅の醍醐味だと感じました。

 

〈La Creperie de Josselin〉

■アドレス:67 Rue du Montparnasse、Praris 14e

■Tel : 01-43-20-93-50

 

 

フランス南西地方のコンフィ・ドゥ・カナール(confit de canard

 

素朴なフランスの地方料理の代表格は何と言ってもコンフィ・ドゥ・カナール(confit de canard)でしょう。フランス南西部の伝統料理で、鴨肉を塩でよくもんでから鴨油に漬けて肉をやわらかくしたものです。一種の保存食でもあるのです。食べるときは、鴨の皮がパリッとなるくらいこんがり焼きます。皮のパリパリ感と肉のやわらかさのちがいがこの料理の身上でしょう。

 

 

▲表通りから少し入ったところにある          ▲白いゴリラの絵が飾られている店内

 

今回はパリ・マレ地区のビストロ「Le Gorille Blanc」(白いゴリラ)に行ってみました。コンフィ・ドゥ・カナールは今ではパリのビストロの定番メニューでこれを出しているところは多いのですが、あえてこの店を選んだのは、NHK教育番組のフランス語講座で、この店が「パリで一番美味しいコンフィ・ドゥ・カナールを出している」と取り上げていたからです。

 

バスティーユ広場とヴォージュ広場に近いこの店は、表通りから少し入ったところにあって知る人ぞ知る、といったいかにも歴史地区のビストロの雰囲気を持った店です。

 

壁には「白いゴリラ」の絵と写真が飾ってありました。その絵の作者はなんと日本人でした。「白いゴリラ」といえば、スペインのバルセロナ動物園にいたコピート・デ・ニエベが世界で唯一の白いゴリラとして有名でしたが、2003年に41歳で亡くなっています。店のオーナーが当日不在だったので、どうして店にこの名前をつけたのかわかりませんが、きっと白いゴリラを見て魅せられたのかもしれません。

 

 

▲コンフィ・ドゥ・カナール               ▲サーモンのソテー。お米を使った添え物も美味でした

 

この店のコンフィ・ドゥ・カナールはさすがに評判だけあって皮のパリパリ感、鴨肉のジューシーなやわらかさは申し分がありませんでした。ただ、私のふだんの味付け(ごく薄味)からすると、少々塩気が勝っていました。でも他の人はきっとちょうどいいのでしょう。付け合わせのじゃがいものソテーもおいしかったです。

 

オードブルに取った田舎風テリーヌや魚料理のサーモンソテーもオリジナル性があふれ、なかなかの味でした。

 

最後のお勘定はお酒(ビール)、デザート、コーヒーを入れて、ふたりで75ユーロ。パリのビストロとしては手頃な値段でしょう。

 

Le Gorille Blanc

■アドレス:4 Impasse Guemenee Praris 4e

■Tel:01-42-72-08-45

 

www.legorilleblancparis.fr

 

パリにあるフランスの地方料理としては、アルザス(北東部)、プロバンス(南仏)、ブルゴーニュ、ノルマンディー、バスクなどそれぞれ個性的な料理を売りにしているビストロがあります。これらは次回の楽しみにとっておきました。

 

(6月17日、ノンちゃん)

 

 

 

 

 

 

 

 

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