カナダつれづれ

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トピックス:聴衆を魅了、若き音楽家をサポートする「第6回チャリティコンサート」

才能あふれる熱演ぶりに感動させられた音楽会

 

音楽家を目指す20歳前後の若い人たちをサポートする「Musicians‘ Dream Aid MDA)第6回チャリティコンサート」が6月3日(日)、トロント市フォレストヒルGrace Church-on-the-Hillで開催されました。

 

MDAは、トロントの高校生が設立したNPOです。コンサートの収益は、音楽家を志す学生達の支援に使われます。

今回のチャリティコンサートでは、国際コンクールやカナダの全国大会で活躍している学生達がバッハ、モーツァルト、ショパン、リスト、プロコフィエフ作曲のピアノ、バイオリン、フルート、声楽曲を演奏し、その熱演ぶりが聴衆に感動を与えてくれました。

  

  

Anson Huiさん              ▲Katelyn Birdさん          ▲Arthur Chakhmakhchyanさん

 

第1部のトップは、ピアノのAnson Huiさん

彼は、19歳でトロント大学2年生。インディアナ大学ピアノコンクール第1位、インディアナポリス・オーケストラ・コンチェルト・コンクール第1位はじめ、数多くの賞を受賞。

 

次にソプラノのKatelyn Birdさん。

21歳で、グレン・グールド・スクール3年生、National Association for Teachers of Singing Competition (NATs) の大学3年カテゴリーで第1位。2018年7月にはザルツブルク音楽祭に出演予定です。

 

第1部の最後はヴァイオリンのArthur Chakhmakhchyanさん。

19歳のグレン・グールド・スクール2年生。トロント市や近郊でソリストとしてオーケストラと演奏。Toronto Symphony Youth Orchestraの前コンサート・マスター。

 

 

Carter Pianoクインテットの皆さん

 

インターミッションの後はまず、5人の「Carter Pianoクインテット」の演奏で第2部が始まりました。

彼らは、ノースヨークのCardinal Carter Academyのストリングス部の学生。Cardinal Carter Academyのシニアオーケストラとして、GTA(グレーター・トロント・エリア)のキワニス音楽フェスティバルで連続優勝しています。

 

 

Feiran Biさん                       ▲Thomas Torokさん

 

続いてフルートのFeiran Biさん。

17歳でTaylor Academy学生。オークビル・チェンバー・オーケストラ・コンクールのジュニア部門第2位。中国フルート協会開催の数々のコンクールで受賞しています。

 

最後はピアノのThomas Torokさん。

ハンガリー生まれで6歳の時に両親とともにカナダに移住。現在20歳で、グレン・グールド・スクール1年生。2014年MostArtsピアノコンクール第2位、2016年ニューヨーク国際ピアノコンクール第2位。2017年夏には、マイアミサマー音楽フェスティバルやカーティス音楽学校で開催されたPhiladelphia Young Pianists Academyで演奏するなど各地で活躍しています。

 

当日の演奏プログラムは以下の通りです。

 

 

▲当日のコンサートに出演した演奏者たち

 

世の中に音楽家を目指す人たちは数多くいます、その中で頭角を現すためには努力、才能、そして周囲のサポートが必要です。彼らの熱演を見ていて、将来、彼らの夢がかなうことを願わずにはいられませんでした。本当に素晴らしいコンサートでした。次回も楽しみです。

 

2018年6月4日、ノンちゃん)

 

トピックス | 23:50 | - | - |
旅:パリのロダン美術館

ロダンが住んでいた館が美術館に•••広い庭園に何気なく置かれた傑作の数々

 

パリにはルーブル、オルセー、オランジュリー、ピカソ美術館をはじめ、ざっと約80の美術館や博物館があります。これらを全て見て回るのは長く滞在している人でも大変です。結局、ネットや資料を調べて自分の好みの美術館や博物館を選ぶしかありません。

 

今回は昔行ったことはありましたが、長い間訪れていなかった「ロダン美術館」に行って見ました。庭園の美しさが有名なので、ちょうどバラの季節でもあり散歩がてらに行くにはちょうど良いロケーションです(実は、最近よく借りているアパートから徒歩10分のところにあります。昔住んでいたアパートからも徒歩20分くらいで行けました)。

 

オーギュスト•ロダン(August Rodin,18401917年)は日本人にはもっとも馴染みが深い彫刻家の1人ではないでしょうか?その割にはこの美術館を訪れる日本人は意外に少ないです。この美術館は、ロダンが1908年から亡くなる1917年まで住んでいた館と庭園です。

 

いわゆる日本の教科書に載っている代表作がほとんど見られます。特に街中にしては美しくよく手入れされた広い庭園内に置かれた世界的に有名な作品の数々を鑑賞できるのは感動的です。

 

 

「考える人、Le Penseur」。この像はかなり多く鋳造されていて、有名な美術館で見たことがある人も多いでしょう

 

 

「バルザック像、Balzac」                 ▲「アフロディテ、Aphrodite

 

まず、庭園コースで最初に目にするのは彼の代表作の一つ、「考える人、Le Penseur」。そのすぐそばに有名なフランスの小説家、「バルザック像、Balzac」があります。そして愛と美の女神「アフロディテ、Aphrodite」、庭園内のカフェを通り過ぎると躍動的な人間像の数々のブロンズ像が庭園の中心の噴水の周囲

に置かれています。

 

 

▲池の周囲に彫刻が置かれ、金色のアンバリッドを望む ▲アーチ型の木の門からロダンの館が見える

 

 

「地獄の門、La Porte de l’Enfer」。作品の中に独立した作品「考える人」や「3人の男性像」などが含まれています

 

森の中にも数々の像が何気なく展示されていてふっと足を止めることも。館の正面左の庭園内には、未完成ながらも大作「地獄の門、La Porte de l’Enfer」が来館者の目を惹きつけています。この作品の中に独立した作品「考える人」や「3人の男性像」などが含まれています。

 

 

「カレーの市民、Monument aux Bourgeois de Calais」  ▲ロダン美術館の庭園は花がいっぱい。右にエッフェル塔も見える

 

さらにそのすぐ近くに迫力のある「カレーの市民、Monument aux Bourgeois de Calais」像が存在感を示しています。

 

美術館内には、ロダン初期の作品「接吻、Le Baiser」や「大聖堂、La Cathedrale」をはじめ、未完成作品も含めて多くの作品が展示されています。

 

天気の良い季節は、庭園美術散歩を兼ねたひと時を味わうにはもってこいの場所でしょう。

 

【ロダン美術館のインフォメーション】

*場所:77 rue de Varenne パリ7区(金色のドームが目立つアンバリッド=

Invalidesの隣)地下鉄駅:Varenne13号線)

 

*開館時間

 火〜日曜/午前10時〜午後5時(月曜休館)

 

*入場料金

 大人:10ユーロ(庭園のみは4ユーロ)

 1825歳:7ユーロ(庭園のみは2ユーロ)

 

18歳未満 無料第一日曜はすべての人無料

 

www.musee-rodin.fr

 

20186月11日、ノンちゃん)

| 00:39 | - | - |
イベント情報:第6回チャリティコンサート

将来性のある若き音楽家をサポートしませんか•••

 

 

---- コンサート情報 -----

 

Musicians‘ Dream Aid MDA)第6回チャリティコンサート

 

*日時:63日(日)300 PM 5:00 PM

 

*場所: Grace Church-on-the-Hill (300 Lonsdale Rd, Toronto)

  St. Clair Ave W. の北、Spadina Rd. の東側

チケット:当日/大人25ドル、子供/シニア20ドル

                  前売り/大人23ドル、子供/シニア18ドル

 

*Webサイトhttps://www.musiciansdreamaid.org/crescendo-june-2018.html

*Facebook : https://www.facebook.com/musiciansdreamaid

*問合せ先musiciansdreamaid@gmail.com

 

 

MDAは、トロントの高校生が設立したNPOです。コンサートの収益は、音楽家を志す学生達の支援に使われます。今回のチャリティコンサートでは、国際コンクールやカナダの全国大会で活躍している学生達がバッハ、モーツアルト、ショパン、リスト、プロコフィエフ作曲のピアノ、バイオリン、フルート、声楽曲を演奏する予定です。(坂田美保•記)

 

(2018528日、ノンちゃん)

旅:パリ市内から気軽に行ける郊外の St-Germain-en-Laye(サン•ジェルマン•アン•レー)

ベルサイユ宮殿を建てたルイ14世生地の館や12世紀に建造された要塞城も•••

広大な庭園とセーヌ川にそった2.4キロの大テラスからパリを望む

 

3カ月間という長期にわたるSNCF(フランス国有鉄道)間引きストのこともあって、今回のパリ滞在はできるだけ近場で楽しむことにしました。ストの合間と天気予報をかね合わせて、まずはパリ郊外の St-Germain-en-Laye(サン•ジェルマン•アン•レー)に行ってみました。いつでも思い立った時に行ける距離なので、かえって一度も行ったことがありませんでした。

 

パリの西端、地下鉄1号線の終点ラ•デファンス(La Defense)から高速郊外鉄道(RER)Aに乗って、約20数分でサン•ジェルマン•アン•レーに到着します。ただ、ラ•デファンスから高速郊外鉄道Aは行き先が3通りほどあるので、必ず、行き先を確かめること。

 

 

▲サン•ジェルマン•アン•レー城。右はサン•ジェルマン教会      ▲国立考古学博物館の入り口

 

サン•ジェルマン•アン•レーは、フランス王朝の最盛期を築いた別名太陽王と呼ばれたルイ14世(16381715)が生まれたところで有名です。RERの駅を上がると真ん前にドカ〜ンと大きな城が目に入ります。この城は12世紀にルイ6世が要塞城として建てたのを16世紀にフランソワ1世が現在の城に改造したそうです。

 

その後、ベルサイユ宮殿を建てたルイ14世はその城のすぐ近くに生まれた館があることもあって、この城には愛着があり、改造に取り組んだそうです。現在は国立考古学博物館になっていて、石器から青銅器、鉄器などの道具や武器、金、銅、ガラス細工などの装飾品、神を象徴する彫刻など、先史時代の博物館としてはヨーロッパ一を誇るそうです。考古学に興味のある人には必見の博物館でしょう。

 

 

▲2•4キロに及ぶセーヌ川に沿ったテラス       ▲テラスの内側にはぶどう畑もある。遠くにパリが望めます

 

この城の特色はなんといってもセーヌ川にそって2.4キロに及ぶ大テラス(Grande Terrasse,テラス•ル•ノートル)があること。川の向こう側に遠くパリの街が一望できます。名前の通り、ルイ14世がベルサイユの庭園を造らせた設計者ル•ノートルに造らせたのです。

 

 

▲城の前庭はベルサイユ宮殿庭園風ですが、その奥には自然の森が広がっています

 

ただ、ベルサイユ宮殿庭園のシンメトリック(左右対称的)な造りだけではなく、自然な森をそのまま残したいわゆるイギリス式庭園もあります。広大な庭園は散歩やジョギング、ピクニックなどを楽しむ人たちの憩いの場になっています。庭園内に数カ所カフェもあります。

 

 

▲ルイ14世が生まれた館。現在はホテル「Pavillon Henri 検廣ゥ曠謄襪領△離謄薀垢魯譽好肇薀鵑砲弔覆っている

 

また、ルイ14世が生まれた館は現在、高級ホテル&レストラン「Pavillon Henri 検廚砲覆辰討い董▲察璽明遒鮓下ろす絶景の地にあります。

フランスの小説家、アレクサンドル•デュマ•ペール(18021870年)は、このホテルで「モンテ•クリスト伯(巌窟王)」や「三銃士」を書いたそうです。www.pavillonhenri4.fr

 

ほかにも街にフランスの代表的作曲家、クロード•アシル•ドビュッシー(1862〜1918年)の生家があり、現在は記念館になっています。代表作「海」「夜想曲」牧神の午後への前奏曲」など、印象派主義的音楽で有名です。

さらに日本美術に強い影響を受けたナビ派の画家、モーリス•ドニ(1870〜1943年)が30年間住んでいた家が「モーリス•ドニ美術館」になって、彼の作品の他にピエール•ボナール(1867〜1947年)、エミール•ベルナール(1868〜1941年)などの作品も展示しています。

 

 

ドビュッシーの生家。現在は記念館になっている  ▲憩いを求めて散歩する人たち

 

パリからほんの数十分電車で行っただけで、広々とした郊外の雰囲気が味わえるサン•ジェルマン•アン•レーは、都会の喧騒から逃れるにはもってこいの場所です。www.saintgermainenlaye.fr

 

(2018523日、ノンちゃん)

 

| 03:01 | - | - |
旅:大規模鉄道スト真っただ中のフランスで新たな経験

マクロン大統領の改革案に反対するSNCF(フランス国有鉄道)職員組合

 

5月半ばにパリに行く計画を立てたのは今年1月末ごろでした。その頃は鉄道ストのことは全く予期していませんでした。正式にストが決まったのは3月で、4月3日から6月28日までの3カ月間。それも毎日ではなく、5日間の間に2日続けて行うという何ともイレギュラーなやり方です。合計すると3カ月間のうち36日間がスト日に当たり、しかも当日100%運行を止めるわけではなく、だいたい5本に1本くらいの割合で運行する予定だとか。実際にはスト日は決まっていても、どの列車が運行されるかわからないので、全く当てにはなりません。

 

ストに該当するのは、パリ近郊高速鉄道(RER),日本の新幹線に当たる長距離高速鉄道TGVなど。通勤電車を利用する人、旅行やビジネスでTGVを利用する人たちの足を奪ってしまっているわけで、その影響は計り知れません。

 

私がパリのシャルルドゴール空港に到着した日(5月14日)もちょうどスト日にあたり、いつもならRERを使ってパリ市内に向かうのですが(パリ北駅まで25分)、今回はバス(RoissyBus)でオペラ駅まで行きました。心配したのはバスに殺到する人が多くてすぐに乗れないのではないかと思ったこと。しかし、思っていたよりバスを待つ人は多くなく、すんなり乗れました。聞くところによると、カーシェア(相乗り)やウーバー(UBER)などを利用する人が増え、スト対策がだんだん浸透してきたようです。しかし、案の定、道路は大混雑。普段は4560分でオペラ駅に着くところが2時間以上かかりました。

 

フランス国民はスト賛成?反対?

 

ではなぜこんな大規模なストが行われているのでしょうか? マクロン大統領(40歳)が就任してちょうど1年経ちました。それまでの歴代大統領が成し遂げられなかった労働法改正を始め、次々に改革に手をつけています。おかげで就任当初60%だった支持率が30%まで下がりました(一時上がった時期もありましたが)。

 

SNCF(Societe Nationale des Chemins de Fer =国鉄労組のようなもの)の改革もその一つ。年間30億ユーロの赤字を出しながら(累積赤字は約470億ユーロ)、職員の好待遇は変わらず、雇用保障、毎年の自動賃金引き上げ、職員や職員近親者に対するSNCFへの割引などが昔ながらに行われています。マクロン大統領はこれらの改革を目指し、行く行くは民営化につなげ、競争力を高めたい考えのようです。

 

国鉄の民営化では、日本も30年以上前に大きなニュースになったのを思い出します。長期間かかって結局、1987年4月に全国6地域に分割されJRとして現在に至っています。民営化によって、早期退職を募ったり赤字路線は廃線になったりと大きな代償もありましたが、サービスや利益向上のためには役に立っているのではないでしょうか。

 

一般的にフランス人は労働者の権利を守るためのストには寛容です。しかし、今回の鉄道ストは反対者が賛成を上回っていると聞いています。世論調査によると半数以上が政府の改革案を支持しているそうです。これは10%近い失業率も影響しているのかもしれません。

 

 

▲リヨン駅正面。週末の金曜日にしては人が少ない      ▲日本の新幹線と競い合っているフランスのTGV

 

こういう声を反映してなのか、スト日の5月18日(金)、パリ市内にある6つの大きな鉄道駅の一つ、リヨン駅(パリから南方面に向かう駅)に行ってみましたが、かなりの本数が運行されていました。しかし、係員に聞くと、「もちろん全部が運行されているわけではなく、時間もスケジュール通りではないので、電光掲示板を見てそれに合わせてください」とのこと。ましてや先のスケジュールなどは全くわからないようです。

 

こんなストのやり方でSNCF職員組合は効果があると信じているのかしら?

スト最終予定日が628日となっていて、フランス国民が大移動するバカンスがはじまる7月1日の前に終わるというのが何ともフランス的。フランス人はバカンスを楽しむために働いているといわれ、バカンスが終われば、翌年のバカンスの計画を立て始めるとか。フランス人のバカンスは平均1カ月間で、長い人は2カ月間も取るそうです。

 

5月26日(土)にはまた大規模なデモ行進が予定されていると報道されていましたが、さて政府の対応がどう出るのか、見守って行きたいところです。

 

2018518日、ノンちゃん)

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