カナダつれづれ

カナダ在住約40年の筆者がつづる生活情報
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時事ニュース:モントリオール五輪スタジアムに米国経由の亡命者収容

モントリオールのオリンピックスタジアム(1976年夏季オリンピック開催)に、8月2日(水)、アメリカを経由して到着した難民の第一陣が収容されました。ハイチ、ナイジェリア、トルコ、メキシコ、そのほかの国から亡命を希望してアメリカに入国した人たちが、トランプ政権の難民受け入れ規制政策を逃れてカナダに来たもので、大部分がハイチ出身だとみられています。

 

オリンピックスタジアムは臨時の収容所として、簡易ベッドが設置され、食糧が配布されます。モントリオールのドニ・コデール市長(Mayor Denis Coderre)によると、簡易ベッドは300台ほど用意してあり、8月4日(金)現在、132人の難民が寝起きしていますが、今後の増加を見込んで、簡易ベッドの数を600台に増やす予定だとしています。

 

難民の収容期間は2〜3カ月となっていて、その後は、他の場所に移動するようになります。モントリオールではハイチ系のコミュニティー関係者などが何人かを引き取る案が出ています。また、トロントなど他の地域に移送される計画もあります。

今回の受け入れ措置は、ケベック州政府が人道的な見地から資金面で援助しており、ケベック赤十字社からのボランティアが難民たちの世話に当たっています。

 

州政府によると、米加国境を越えてケベック州に入る難民が最近急増、特に7月には2,500人に達しています。そして現在なお500人が米ニューヨーク州との境のケベック州 St-Bernard-de-Lacolle に留まっている状態です。(8月6日、色本信夫)

時事ニュース:カナダ人のトランプ米大統領好感度、過去35年間で最低

アメリカの大手調査会社、Pew Research 社が6月26日に発表した最近の世論調査によると、カナダ人のドナルド・トランプ米大統領に対する好感度は、過去35年間で最低という結果が出ました。

 

それによると、カナダ人の43%がトランプ大統領に「好意的」であるのに対し、53%が「好意的ではない」という回答でした。

トランプ氏は態度が横柄(Arrogant)だとするカナダ人は92%に達しています。また、危険(Dangerous)な大統領だと見るカナダ人は72%でした。

 

そして、トランプ氏に大統領としての資質があると回答したカナダ人は、たったの16%でした。

昨年まで大統領だったバラク・オバマ氏については、65%のカナダ人が「好意的」でした。また、トランプ氏は不人気だったといわれるジョージ・W・ブッシュ元大統領よりもっと低く評価されています。

 

世界的に見ると、トランプ氏に対する評価は、メキシコが最も低く評価しているのをはじめ、多くの国で不人気という結果が出ています。しかし、ロシアの国民はトランプ氏を支持する割合が多いとしています。(6月28日、色本信夫)

 

 

 

時事ニュース:ロンドンテロ事件、BC州女性が婚約者の腕の中で息を引き取る

6月3日(土)、英国ロンドンで発生したテロ事件で、死者7人が出ましたが、その中にカナダ人の女性がいたことがわかり、カナダのメディアがその悲惨な出来事を大きく報じました。

 

この女性は、BC州キャッスルガーという町(Castlegar =ケローナ市の東南)のクリスティン・アーチボルドさん(Christine Archibald =30歳)で、彼女は事件当日、テムズ川に架かるロンドンブリッジの橋の歩道を歩いていた際、歩道に乗り上げて暴走してきたワゴン車にはねられました。

アーチボルドさんは、婚約者のカナダ人男性、タイラー・ファーガソンさんの腕に抱かれて息を引き取りました。

 

アーチボルドさんは、学校で社会福祉学を専攻、カルガリーにあるホームレス・シェルターで仕事をしたあと、ファーガソンさんが住むオランダに転居。6月に入り二人は週末をロンドンで過ごすため英国を訪れていて、この悲劇に遭遇しました。オランダで仕事をしているファーガソンさんの雇用契約期間が切れたあと、カナダに帰って、結婚する予定だったそうです。

 

テロの犯人3人は、ロンドンブリッジの歩道をワゴン車で暴走したあと、付近のボロー・マーケット(Borough Market =市場)のレストラン数軒を襲い、ナイフで人々を次々と刺し、駆けつけた警察に射殺されました。この事件で、7人が死亡、48人が負傷しました。(6月6日、色本信夫)

 

 

時事ニュース:春の連日大雨でトロントやカナダ東部で被害続出

オンタリオ地方は、5月4日(木)から6日(土)にかけて大雨が降り続き、トロントをはじめ各地で洪水が発生するなど、大きな被害に見舞われました。

 

トロントアイランド・ウオーズアイランド(Ward’s Island)の住宅地区は、オンタリオ湖の水位が上昇したこともあって、家屋が大量の水に襲われました。市当局と住民は湖岸に土嚢(どのう)を積んで浸水を防ぐ作業を行いました。

 

また、市内ウッドバインパーク付近のウッドバインビーチやチェリービーチなども大きな水の被害をこうむりました。

市内の道路でも冠水被害が続出し、ドンバレーパークウエー(DVP)はダンダスストリート橋の下一帯が水浸しとなりました。

 

連日の大量降雨はカナダ東部に広がり、ケベック州のモントリオールやガティノーなど、それにニューブランズウイック州などでも洪水の被害が報告されています。モントリオールでは、カナダ軍の兵士が洪水被害地域に配置されました。(5月7日、色本信夫)

時事ニュース:高層ビル工事現場のクレーンに登った23歳の女、消防士が救出

トロント市ダウンタウン、ウェルズリー×チャーチ付近の高層ビル建設現場で、4月26日(水)午前4時半ごろ、建設用クレーンのてっぺんに若い女が登っているのが発見され、警察に通報がありました。

 

クレーンは建設用地の上空に設けられたもので、高さ45メートル(ビルの高さにして12階以上)。警察、消防がただちに現場に駆けつけ、午前6時ごろ、消防隊のロブ・ウオンファー副隊長(Rob Wonfer =52歳)が救助のためクレーンのてっぺんに向かいました。

ウオンファー消防士は、女をしっかり抱きかかえ、ロープでゆっくりと下がり、午前8時30分ごろ、二人は無事、地上に降りました。救出作業に約2時間半かかりましたが、付近はこの様子を見ようと数百人の見物人が集まり、固唾(かたず)をのんで救出作業を眺めたり、スマホで写真に撮ったりしていました。

 

女はマリサ・ラーゾ容疑者(Marisa Lazo =23歳)で、騒ぎを起こした罪など6件の容疑でその場で逮捕されました。手錠をかけられ、救急車で病院に搬送、検診を受けた後、警察の留置場で一晩を過ごしました。

 

警察によると、冒険マニアで、高所に登ることが大好きな性格だということです。彼女のインスタグラムには、彼女がトロント・ダウンタウンのビル街の夜景を背景に、高層ビルの屋上コンクリートフェンスの上に立って、ばんざいをしている写真が載っています。

ラーゾ容疑者は保釈金500ドルを支払い、建設現場付近に近づかないこと、高層ビルの屋上に行かないことを条件に身柄を釈放されました。5月に裁判所に出廷する予定です。(4月27日、色本信夫)

 

 

 

時事ニュース:ノーベル平和賞のマララさんにカナダ名誉市民章授与

ノーベル平和賞を受賞して世界的に大きな話題を呼んだパキスタン出身の女性、マララ・ユスフザイさん(Malala Yousafzai =19歳)に対し、4月12日、カナダから「名誉市民」の称号が贈られました。(写真は、マララ・ユスフザイさん=YouTube より)

 

 

マララさんは5年前の2012年、パキスタンで通っていた中学校から帰宅するためスクールバスに乗っていたところを、「女が教育を受けることは許し難い罪であり、死に値する」と主張するイスラム過激派武装勢力、タリバンから銃で狙撃され、頭部と首に2発の銃弾を受けました。生死の境をさまよった結果、一命は取りとめました。

 

回復した後のマララさんは、イギリス国内の仮住まいでリハビリ、再手術をしながら、世界に向けて女子教育の重要性を訴えてきました。その功績が認められて、2014年、ノーベル平和賞を受賞しました。当時17歳で、ノーベル章受賞は史上最年少記録でした。

 

この日(4月12日)、オタワの連邦議会議事堂でジャスティン・トルドー首相からカナダ名誉市民章が手渡されました。

トルドー首相は「マララさんは命がけで女性が教育を受けることの重要性を世界に呼びかけてきた。その女子教育に対する情熱と、勇気ある行動をたたえる。銃弾がマララさんの強固な意志を打ち砕くことは出来なかった。まさに英雄である」と称賛しました。

 

マララさんはスピーチで、カナダ名誉市民に選ばれたことへの感謝の言葉を述べ、「カナダの国が今後も助けを必要としている世界の子供たちや家族に心を開き続けてくれることを祈ります」と話し、議員たちはスタンディングオベーションで大きな拍手を贈りました。(4月13日 色本信夫)

 

 

 

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